ロンドンのカット事情 no.2

こんばんは、SANDRO(サンドロ)ヘアドクター櫻井です。

初めての方はこちら。

前回の続きです。

エリアでこうも差があるのか、と世界の広さを実感しました。
育った環境や文化、宗教の問題もそうだし、国レベルで美しいとするモノの基準が違うから本当に面白い。
昔、真っ白な背景にすっぴんのスキンヘッドの女性の写真をフォトショ使って綺麗にする各国の作品を見ましたが、顕著に現れてます。

ちょっと話はずれますが、今ではお馴染みのアシンメトリーという言葉。

茶道は数寄屋造りにしても、茶碗にしても左右非対称。
日本独自の古来からの美学で、一日本人として僕も非常に大好きです。
日本ならではの美的感覚、これからも大事にしていきたいですね!

さて本題。

また個人的主観にはなりますが、

日本人と感覚が近かったアジア人。

ただ一つ。日本人より髪の毛固い人がかなり多い!!
で、骨格も日本人より大変!!
なので、カットには相当テクニックを必要とするので、一職人としてはかなりやり甲斐を感じます。

ヨーロッパ、こちらは頭の形いいし髪質最高だし、テキトーに切っても形になる。
(常に全力投球なので、テキトーに切ったことありませんよ!!)

ハチが張ってないし、後頭部も人形の頭みたいだから、日本人が嫌がる所にボリューム欲しがる人も多い。
(ハチ付近をフワッとさせたり、ボブならぼんのくぼ辺りの髪もフワッとさせたい)
仕上げの感覚がわかれば特に問題無かったです。

1番手こずったのが中東

前回も言いましたが、本当にチョンと切るだけが本当に多かった。

カットのオーダーはこうしたいああしたい

でも切らせてくれるのは本当にチョンとだけ。

テクニックも何も入れる余地がないから、それじゃ何も出来ないよー!

と心の中で叫び、ブローで仕上げる。

ロンドンのシャンプーブロー事情でも書きましたが、ブロー仕上げにこだわる人が多いのです。

デンマンで根元のボリューム抑えてロールブラシでクルクルクルクル。
ラックススーパーリッチのCMのゴージャスな髪の人みたいなスタイルを求める方が多かったです!

ただ、彼女達の毛質はストレートパーマをした方がいい人が異常に多いのも特徴の一つ。
これはロンドンのパーマ事情編に書くとします。

と、文書だと説明に限界があるのでこんな感じです。

1番びっくりしたのは、髪の毛固い人の髪切ってて、ハサミが欠けた事!!

今までそんな事、経験無くて生まれて初めての経験で、しかも、満を持して日本から持ってきたかなり気合の入ってるハサミが。。。

海外恐るべし。。。。。

では、また!!

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