前髪パックリさんの為のカンタンブロー

こんばんは、SANDRO(サンドロ)ヘアドクター櫻井です。

初めての方はこちら。

引き続きブロー(乾かし方)のお話しです。

前髪パックリさんの場合

ざっくりと手順↓

①.霧吹きor手からダイレクトでも可

で根元や頭皮をしっかり濡らす!!

②.タオルドライをしっかり!!

③.クシ(手ぐし以外ならなんでも可能)

で根元だけをとかしながらブロー!

④普段の前髪の方向に仕上げて終了。

順を追って解説↓


●しっかり濡らす事で髪の毛は言う事ききやすくなります。根元の生えグセが原因なので、根元や頭皮をしっかり濡らします。

●専門的に説明すると、濡れた髪の毛は水素結合を起こす為、乾いた状態よりも形が作りやすく、根元の生えグセも直しやすい状態になるのです。

逆に、乾いた状態だとパックリさんを直すのはほぼ不可能に近いという事です!


●ビシャビシャのままだと時間がかかりすぎるので、余分な水分をタオルで拭き取ります。

逆に中途半端に濡らしてタオルドライをしないと、あまり髪の毛は言う事をきいてくれません。(濡れた所とそうじゃない所が混在してしまうから)

髪が一番言うことききやすい状態は半乾きから乾く手前。数字で言うと6〜7割。なので、しっかり濡らしてからタオルドライをしっかりします。


●右手にクシ左手にドライヤー(逆でも可)を持ち、常に右手と左手は一定の距離=ドライヤーとクシの位置は一定。

その状態で右→左→真下。これを1セットとして、3〜4セットしてるうちにパックリがなくなります。

右→左は反対側に髪の毛を持っていくイメージでダイナミックにしましょう!

ポイントはクシの歯で地肌を撫でるように!です。

そうする事で髪の毛は均等にとかされ、生えグセが強制されます。

これが不十分だとパックリさんのままです。


●前髪をふんわりしたい場合、ブラシの全面に前髪を乗せます。(根元の方から)

③と同じくドライヤーとブラシの位置は一定に保ったまま、ゆっくりと天井にスライドするだけ。これを2〜3回するだけ。

これはブラシの丸みをつかった小ワザ。そうする事で毛先が内側に入るので、コテで失敗したモッコリ前髪とはこれでオサラバです。

ポイントはブラシの背中が床に垂直、ブラシの中央部の膨らんだ部分は天井に垂直!です。

ロールブラシみたいに円状ではなく半円状であれば、ブラシは何でもオッケー!!

●ビシッとしたい場合は、そのまま乾かして最後にブラシの半分の位置に前髪を乗せる(毛先だけ)。

この時、ブラシの背中はオデコ、ブラシの中央部の膨らみを鏡に向けて、自然に真下に下ろすor鏡に向かってスライドさせる。

こうすることで、ビシッとはなるけど、メチャクチャ自然な丸みが出ます。
後は普段使うスタイリング剤をつければ出来上がり!

以上です!!

文章にすると長いですが、実際にこの工程をやると5分以内に終わりますのでカンタンですよ!!

読むのが大変だと思うので、パートパックリさんver.は明日にします。

ちょっと脱線。↓

サロンのメニューでよく見るお馴染みのシャンプーブローについて。

僕のお婆ちゃん世代の方々の多くは、

「髪は美容室でしか洗ってもらわないのよー!!」

という方が大変多いです。

シャンプーブローって、実はめっちゃ大事な技術。

今でこそ自宅でシャンプーするのが一般的になってきましたが、当時は主流だったようです。
(髪を洗う頻度は週1〜3回が多いようですが、中には2〜3日おきという方もいたそうです。)

なので美容室にシャンプーメインでご来店される方は1度のシャンプーではなく、シャンプーは2度します。
(2シャンと呼ぶ)

東京で勤めていた時、僕のお客様にも数名いらっしゃいました。

もちろん、シャンプーがとても大事になってきますが、同じぐらい大事なものがあります。

それがブロー

この世代の方々はブローというものに非常に情熱的です。

そりゃそうです。

1週間のうちの4〜6日は美容師さんがブローされた髪型で過ごされる訳ですから。

上手な方は1週間もちます
そして形が崩れにくいです。(嘘だとおもうでしょ?!そんなこと、あるんですよ!)

そうじゃない方は店出た瞬間にくずれます。
そして、キノコみたいな変な形になります。

何が違うか。

技術力の差です。といえばそれまでなので、少し掘り下げます。

前回の話しの続きみたいになりますが、五本の手ぐしはブラシの延長だ!とお伝えしました。

ブローの熟練者はブラシを手ぐしよりも柔軟に使いこなします。

そのブラシでボリュームが欲しい所とそうではない所を見極めシルエットをコントロールしていきます。

微妙な力を加え、熱&風が当たる位置と量を計算し、ブラシの歯の使う位置を頭の骨格ごとに変える事で、持ちが良いスタイルを作りあげます。

中間から毛先の毛流れを作るのにもブラシが活躍します。

柔らかい質感からパキッとした質感まで、想いのままに操作できます。

職人ワザです。

今はコテとか、アイロン、クルクルドライヤーがほぼ主流になり凄く便利でブローをしっかりしてスタイルを作る機会も減ってきました。

が、シャンプーブローというメニューにはかつてそういう背景があったという事を頭の片隅に入れておくと、次回美容室行った時、違う視点で観察出来て面白いカモ?!

次回は、パート(分け目)パックリさんver.です。

では、また!!

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