こんばんは、SANDRO(サンドロ)ヘアドクター櫻井です。
デジパー。懐かしい響きです。
かつて一世を風靡したデジタルパーマ。
当時の青山店には2016年頃から導入されました。
僕は2018年の1月で退社したので、そこまで掘り下げて勉強はできませんでした。
が、まさかロンドンでデジパー祭りがあるとは知らず。。。
青山店退社後にロンドンに渡り、半年間在籍したお店のお客様の大半がアジア人(日本人はごく少数)でデジパーの需要がメチャクチャ多い!!
そこで、デジパーに関して猛勉強を開始。スタイルチェンジのカットとデジパーが2時間で終わるまでになりました。(平均は3時間前後)
何でそこまでスピードアップしなきゃならないか
お客様のサロンの滞在時間を減らしたいからです。
3時間かかる施術が1時間早く終わるだけで、その1時間を有意義に過ごせる事はもちろん、次の予定までに余裕ができる。その日の予定の1時間が余るだけでかなりハッピーになります。
そこを考えての事です。
デジパーざっくりいうと、
ストパーの工程(①薬塗布②流して乾かす③ストレートアイロンで整える④薬塗布⑤流して仕上げ)と同じ。
デジパーの場合は、①、②同じ③ロッド巻いて温める④、⑤同じ。という流れです。
ただ、ストパーと唯一違うのが、毛先に熱が当たりっぱなしになる点。大問題です。
なので改めて猛勉強しました。
薬についての更なる理解力。放置時間。デジパーの熱と毛先の断面。熱を与える絶妙の温度。ロッドを巻く方向や力の入れ具合、総本数。デジパー用のカット技術。
全て、一から洗い出して徹底的に夜通し勉強しました。(英語もね 笑)
そして、出た結論、デジパーという施術は料理に近い。
僕は料理得意ですが、基本弱火でじっくり派です。
モノによっては強火だし、最終調整で強火にしたりもしますが、基本弱火。
強火でやりすぎるとパリパリ、カチカチ、最悪焦げちゃう。
料理と全く同じではないですが、ほぼ近いです。
そして、料理には下ごしらえも大事ですよね?
デジパーの機械をセットして温める工程→料理だとフライパン等で火を使う行為。
カット、薬をつけたり流したりする工程→料理だと下ごしらえにあたる行為。
そう。料理もデジパーも下ごしらえが全てのカギを握ります。
下ごしらえ不十分なデジパーは何やっても決まらない。それどころかチリチリになっちゃいます。
ドンピシャな下ごしらえをするべく周囲の人間が引くぐらいデジパーにどっぷりはまり研究し尽くした結果、
希望のヘアスタイル毎に対してのカットの毛先の切り口の断面を変える。(料理だと作るもので野菜の切り方違うのと同じ)
薬を自分で設定した時間で確実に合わせれる薬の配合ができあがりました。
ですが、何回やっても思うこと。
日本人の毛質には合いにくい、ということ。
その場はいいです。希望通りになります。
ただ、3ヶ月後に、かなり痛むのです。
長い目で見ると、デジパーがオススメとは正直言いづらい。
日本人はアジア人だけど、なんか微妙に他のアジア人と違うなあって、感じます。
アジア人の髪は硬い。猫っ毛でも日本人と比較すると何かが違う。
文章では説明できないですが、今までの経験上、僕の本能がそう言ってます。
なので、日本人の大概の人には希望のヘアスタイルに近づける為の毛先のデジパーをオススメしています。
もちろん、そこには希望のヘアスタイルのカットが大前提にありますが。
あと、もう一点。
これはあまり言いたくないけど、言わせてください。
デジパーかけたい人はラクしたい人が多い。=自分の髪にズボラな人が多い。
ということは、日頃のホームケアが行き届いてない可能性が高いのでデジパーでより痛みやすくなる。
ということ。
(大変失礼で、ど直球な表現で申し訳ありません。)
全ての人に当てはまるわけではありませんが、これはわかっていただきたいことです。
既にデジパーした方は、ホームケアが2~3ヶ月後のアナタの髪を左右するので頑張ってください。
毛質によってホームケアのアドバイス方法は変わってくるのでここでは省略しますが、
基本は濡れたまま寝ない。しっかり乾かす。毎日トリートメントとアウトバスは忘れずに!!
です。
乾かし方がかなり重要になってきますが、それは後日。
では、また!!